Pythonで空白を削除するには、stripを使って削除します。
PHPやJavaScriptとか他の言語からPythonを勉強すると「python trim」とかで空白を削除するために検索キーワード入れたりしていませんか?
私もそうだったのでもう一度書きますが、Pythonで空白文字などを削除するには「strip」です!
stripで削除できるのは、任意の文字列と半角スペース(半角空白)、全角スペース(全角空白)、改行になります。
この記事では、stripの使い方について解説しています。
先頭と末尾の空白や改行を削除する方法
先頭と末尾の空白を削除するには、stripに削除したいテキストを入れます。
下記のコードは、半角スペースと全角スペース、WindowsおよびUnix、Linux系の改行文字で削除できるか確認してみましょう。
text = ' Pythonで空白を削除する '
text2 = ' Pythonで空白を削除する '
text3 = '\r\nPythonで空白を削除する\n'
after = str.strip(text)
after2 = str.strip(text2)
after3 = str.strip(text3)
各結果は、printと長さを調べるlenを使って表示しています。
print(len(文字列), 文字列)
まずは半角スペースの結果を確認します。
16 Pythonで空白を削除する
14 Pythonで空白を削除する
textを直接表示すると前後に半角スペースが残っており、合計文字数が16文字になります。
afterを表示すると、先頭と末尾の半角スペースが削除され、合計文字数が14文字になりました。
問題なく削除されています。
次に全角スペースが削除されているか確認します。
16 Pythonで空白を削除する
14 Pythonで空白を削除する
textを確認しましたが、半角スペース同様に合計文字数が16文字となっています。
afterを表示しても、先頭と末尾の空白が削除されて、合計文字数が14文字です。
こちらも問題なく削除されています。
次にWindowsの改行文字(\r\n)とUnixおよびLinuxだと(\n)が削除されるのか確認してみます。
17
Pythonで空白を削除する
14 Pythonで空白を削除する
textだと、17を表示後に改行が入り、その後の末尾の「〜削除する」の後に改行されています。
しかし、afterでは合計文字数が14文字で表示されているので、問題なく削除できています。
lstripによる先頭の空白文字を削除
lstripを使えば、先頭の空白文字を削除することができます。
text = ' 先頭の空白を削除'
print(len(text), text)
print(len(text), str.lstrip(text))
結果は下記のように表示されます。
18 先頭の空白を削除
18 先頭の空白を削除
本当に先頭行だけを削除しているか、末尾にも空白を入れてみます。
処理としては、先頭の空白を消した後に末尾の空白を□に置き換えてみます。
text = ' 先頭の空白を削除 ' # 末尾に空白を追加
print(len(text), text)
print(len(text), str.lstrip(text).replace(' ', '□')) # 末尾の空白を□に置き換え
実行すると末尾の空白は□に置き換えられたので、先頭の空白文字のみ削除されています。
28 先頭の空白を削除
28 先頭の空白を削除□□□□□□□□□□
削除される文字は、strip同様に半角スペース、全角スペース、改行文字の削除になります。
rstripによる末尾の空白文字を削除
lstripは先頭の空白文字を削除しましたが、rstripは末尾の空白文字を削除します。
先頭の空白を削除で使ったコードを、末尾の削除をするために変更して確認します。
text = ' 末尾の空白を削除 '
print(len(text), text)
print(len(text), str.rstrip(text).replace(' ', '□') # lstripからrstripへ変更
結果は、問題なく末尾の空白文字だけを削除することができました。
27 末尾の空白を削除
27 □□□□□□□□□末尾の空白を削除
stripは任意の文字も消すことができた!?
stripやlstrip、rstripは空白文字の他にも任意の文字を消すことができます。
しかし、消せるのは先頭もしくは末尾にある任意の文字になるので、間にある文字に関しては削除することがはできません。
text = 'Pythonを使って、 任意の文字を削除します。'
print(text.strip('Python'))
print(text.strip('使って'))
最初に紹介したstripの書き方は、str.stripでした。
しかし任意も文字を削除するには、文字列が入った変数にstripをつけて、引数を削除したい文字を入れます。
結果は下記になります。
を使って、 任意の文字を削除します。
Pythonを使って、 任意の文字を削除します。
「使って」を削除しようとしても途中の文字のため、stripやlstrip、rstripでは削除することはできません。
まとめ
Pythonを使って、空白文字を消すにはstripを使って削除します。
stripは、先頭と末尾の半角スペースや全角スペース、改行文字などを削除することができます。
stripの他にも、lstripやrstripがあります。
これらは、どちらか片方の先頭の空白文字を消したり、末尾の空白文字を消すときに使います。
他にも任意の文字も消すことができるので、末尾の「。」「、」の他に、先頭だけ固定されるようなIDなどを消去するのに役立ちそうですね。
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